美保海軍掩体壕 [廃墟&近代化遺産]
二度目の美保海軍航空隊の掩体壕探しに
米子市を訪れた廃墟ハンター響でございます。
一度目は航空自衛隊美保基地内にある
見つけやすい掩体壕を紹介しましたが
今回はその周辺に残る遺構を中心に
探して参りました。
鳥取県米子市の
弓ヶ浜半島にある大篠津駅の近くで
こんな壕を見つけたよ。
一瞬、掩体壕かと思ったけど
横から見ると違うみたい
長くヒョロくて高さが段々になってる
近付いてみたけど
こんなのは初めて見た
裏へ回って見ると
結構複雑な造りになってるようです。
あれも入口みたいだね。
恐らく旧帝国海軍美保航空隊の基地の
通信室みたいな施設の跡でしょう。
表から見ると
これまた初めて見る形なのでありました
掩体壕を縦伸ばしにしたような入口です。
畑で作業してる方がいたので
断ってから
ちょっとだけ覗かせていただくことにしました。
入ってみるとすぐに
何かの機械が置かれていたような土台があります。
廃墟ハンターの推理だと入口の形も考えて
発電機のような設備が設置されていたのじゃないかな?
奥は機械など入るスペースは無いみたいだ
昭和18年に基地が出来て
ここは「甲種飛行予科連習生練武之地」と言う
表記があったのでその訓練基地の
施設の一部で間違いは無いようだ。
開隊した昭和18年から同20年まで訓練基地でしたが
訓練基地が移設されて
その後は正規軍の基地になりました。
施設の用途は通信室や
医務室という情報があるけど
しっかり部屋らしい部屋の間仕切りが無いので
確証は無いです。
外へ出て少し離れて見ると
やっぱりちょっと複雑な造りで
小さい時なら確実に遊び場にしてたと思います。
実際、話を聞いた畑仕事をしてる方は
子供の時は遊び場にしてたらしい。
遊び場と認識していたので
これが実際なんだったのかは良く知らないんだって。
んじゃ、次は掩体壕探しですが
ついでにウロウロしないで済むように
場所も聞いて捜索開始!
しかし、探してる掩体壕とは別に
とっても怪しい物を先に見つけてしまった。
探している掩体壕の近くだったけど
森の中にコンクリートらしい物が見えたのを
見逃しませんでした。
廃墟センサー絶好調!
これはほとんどレポされていない掩体壕じゃないでしょうか?
スクラップ屋の奥の森の中に
埋もれるているではありませんか。
作業してる方に
許可をもらって近付いて見ました。
(中国語で話されたので半分以上ジェスチャーで・・・)
全体像は見れないけど
掩体壕で間違いないな。
「謝謝、再見」と言って外へ出て
今度は裏から覗けるか試してみると
覗けそうな所を発見!
掩体壕の典型的な裏側の形です。
通気の為とは思うけど
必ず裏にも穴が開いてるので
そこから覗くと・・・
綺麗では無いけど
もっとゴミだらけかと思ったら
意外とまともな状態の内部でした。
それでは美保海軍航空隊の掩体壕で
一番有名な掩体壕へ
飛行場が見える道路沿いに
ポツンと残ってるので
ものすごく見つけやすいです。
ネギ畑越しに見える
掩体壕へ近付くと教科書的な掩体壕が
廃墟ハンターを待っていてくれていました。
少し埋まってる感じはしますが
どっからどう見ても掩体壕です。
戦闘機が入る入口の切り方も
海軍様式です。
(陸軍型はカマボコの形の入口です)
中は予想を裏切らない
倉庫として使われていました。
掩体壕に出入りする
タイヤの形も戦闘機のタイヤの痕では無くて
耕運機です。
しかし、この掩体壕ですが
僕が今まで見た掩体壕の中で
一番品質が良いように見えます。
こんなに綺麗なコンクリート面をした
掩体壕は見たことが無い。
こりゃ、当分の間
倉庫として使えそうです。
と、言うことで米子市の掩体壕探しは
終了!
飛び去る飛行機の音を
聞きながら廃墟ハンターも
弓ヶ浜半島から去っていくのでありました。
とうとう空港の名前も
鬼太郎の名前が付いてしまった
米子に残る掩体壕はココ