角田岬灯台 [廃墟&近代化遺産]
角田浜から
波穏やかな浜から
白亜の灯台が見えます。
[角田岬灯台]
新潟県の越後七浦シーサイドライン(R402)を
走っていると見える灯台です。
角田山の山裾がそのまま
海まで突進して岬になっていて
その出っ張りの灯台があるべき位置に
建つ真っ白な灯台。
浜から階段で登れるようになっていますが
上を通る国道からの方が
高低差が少ないので
そちらからアプローチしたいと思います。
すんごいとこに歩道があるけど
この目線の高さから少し登る階段があって
それさえ頑張れば灯台まで行けそうです。
短い階段でしたが
結構急なので心臓バクバクしますゼ。
イヤ~!
でも、日本海バックに建つ灯台は
美しいぞ~~!
早速本体に近付いて見ましょう。
やたらと電線が多いのが気になるけど
まずは灯台のアレを探しましょう・・・
と、真正面にありました。
プレート発見!
初点灯は昭和34年らしいです。
白塔形構造の塔の高さは12.6mで
レンズは見えないけど群閃白光で
19海里先までの海を照らしてるようです。
灯台の建つ高台からは
角田浜から佐渡島まで一望できます。
新潟市街地から出発して
海岸線に出た時からずっと見えていた島影で
やっぱり佐渡島はデカイな。
灯台は近代的な構造でしたが
建ってる場所が綺麗なので
響の灯台コレクションに入れさせていただきました。
それでは
何時もの儀式を・・・
(灯台バージョン)
日本海を眺めながら走る最高のツーリングコースに
花を添えるような綺麗な灯台でした。
そのまま通過しちゃうのはもったいない灯台はココ ↓
※この程度の精度の地図でも簡単に行けます。
関サバ・関アジ見つめる関埼灯台 [廃墟&近代化遺産]
時系列、無視無視の廃墟&近代化遺産タイムです。
寒くなったので温かい時の物件を
わざと出す心も温かい廃墟ハンターでございます。
桜咲く4月に訪問した
佐賀関の先っちょ
関サバ・関アジで有名な豊予海峡を見つめる
真っ白な関埼灯台
岬の高台にある海星館からの
眺めた関埼灯台の眺めは最高!
灯台って美しいですね。
遠くからでも美しい灯台ですが
せっかくなので遊歩道を歩いて灯台まで行って見ました。
歩いてしか行けないけど
それなりに整備されててとても歩きやすい。
岬の森を抜けると急に空が明るくなって
灯台の門が見えてきます。
ちょうど桜が満開で
1年を通して最高の季節に来れたようです。
桜に囲まれた敷地の奥に
白亜の灯台が廃墟ハンターを待っています。
嘗ては多分この桜の木が植えられてる敷地に
灯台守が宿直するための吏員退息所が
建っていたのでしょう。
その基礎だけが残っているようです。
美しくシンメトリーの洋風なデザインの灯台で
今まで見てきた灯台のどれとも違っている
独特な印象を受ける灯台です。
なで肩の土台って珍しいかも。
その灯台の敷地からは
豊予海峡が良く見えます。
遠くに霞んで見えるのが四国の
佐田岬だと思うけど違う?
灯台本体の方に目をやると・・・
山でお湯を沸かすコンロみたいだ。
この関埼灯台は明治34年の7月20日に
初点灯していてと~っても歴史がある灯台なんだよ。
灯台頭部は定番中の定番のデザイン ↓
頭の部分は他の明治の灯台となんら
変わりが無いけど
土台部分の意匠が独特です。
まるで洋館の窓のような窓が付いてるし
なにより材質が鉄なのだ。
鉄造で無数のリベットが打ち込まれていて
こんな灯台は見た事がない。
頭部を支える支柱も何だかとってもオシャレ
大分県には水ノ子島灯台と言う凄い灯台があるので
目立たない存在でしたが
この関埼灯台も素晴らしい灯台ではないでしょうか。
レンズは当初のレンズではないけど
12海里の海を照らして海の安全を守っています。
初点灯時はこんなフレネルレンズを使用していました ↓
(海星館にて展示)
同型のレンズを最初に使用していたが
対岸の愛媛県の佐田岬にある佐田岬灯台に
移設したらしい。
なお、この真っ白な灯台を維持するため
月に一度は係りの方が点検に来て
錆が出ないように管理してるみたいで
大事にされてるようです。
それでは大分を代表する近代化遺産に
敬意を表して・・・
灯台ポーズ(大分バージョン)
豊後水道を見守る
灯台は桜に囲まれた美しい灯台だった。
関サバも関アジも食べれる
グルメ~な灯台はココ
2012 4/5 「煙突たくさん豊予海峡ツーリング」にて
by 廃墟ハンター Hibiki
倉庫に見えない倉庫の廃墟 [廃墟&近代化遺産]
斜坑です。
これほど美しい状態で
残っている斜坑坑口はここしか無いんじゃないか?
ってくらい立派な坑口です。
良質な高カロリーの石炭の約2倍の価格の価値のある
無煙炭を産出していた炭鉱です。
無煙炭とは石炭層にマグマ(地熱)の熱が加わり
自然に蒸し焼き状態になった石炭の事で
高効率で熱になるガソリンで言うとハイオクみたいな奴です。
斜坑の周りは
同じような坑口がいくつかあって
まだ操業してる?って感じの炭鉱です。
シックナーは動いてないけど
硫化水素の香りがしてるので
まだ鉱毒水は出てるのかもしれない。
地面を見ると
古い何かのパーツみたいなものが
たくさん転がっています。
すぐに拾ってしまう悪い癖だ。
で、この炭鉱は以前に見てるので
今日はここの作業員の人に
作業して無い時ならいいよと言われていた
ボタ山に行って見たいと思います。
巨大なホッパーも
間近で見るとさらに迫力があります。
ホッパーの一番ホッパーらしい部分も
しっかに残っています。
でも草が生えてるので
長い間使われる事は無かったようです。
で、異空間に行っちゃいそうな
トンネル ↓
すこ~し、心細くなってきた。
トンネルの中は
天井から滴る水の音が
トンネル内で反響して
なかなか涼しい演出をしてくれてます。
こわいので後ろから肩とか
触らないでください。
たまに首筋とかを狙って水が
落ちて来るので
おもわず乙女声が出ちゃうじゃないかっ。
で、出口はこんな感じ ↓
水路みたいな物が通ってるのかな?
このトンネルを越えるとボタ山で
その端っこにお目当ての倉庫があります。
ドーム型だよ。
何の表記も無いけど
前に作業員の人にドーム型の倉庫は?と聞くと
ここを教えてくれたので倉庫なのでしょう。
しかし見事に自然回帰しようとしていますね。
廃墟が一番美しいと感じる
瞬間かもしれません。
ドーム型って言うだけで
珍しいけど窓の意匠もかなり凝っています。
ここだけ見たら「教会?」と思っても
おかしくないよ。
で、天辺を見たら・・・
「坑口か?」と思っちゃう
なかなか面白いデザインでございます。
風化したコンクリートの外壁からは
配線の跡もあります。
上部が見えるところへ
回って上を見てみるとこんな感じです ↓
上からの方が半円柱のドームになってるのが
よく判るね。
通気口みたいな穴があいてて
もしかしたらボタ山の事務所みたいな感じだったかもしれないね。
中を覗くと窓から土砂が入り込んでて
ドーム型なので掩体壕の中を見てるような感じです。
ボタ山も松の木などが生えて
普通の山になっていこうとしていますが
筑豊などにあるボタ山がもう普通の山と見分けがつかないほど
草木が茂ってるのを見てると
ここは近年まで使っていた木の生え方です。
と、言うわけで見たかった廃墟も見れて
大満足な廃墟ハンターでございました。
トンネルを抜けると
またボタ山に戻って現実世界に戻れないなんて
怖い妄想的な出来事も起きずに散策終了。
廃墟ハンターの去った山は
また静かな山に戻っていくのでありました。
※たまたまホッパーのところにいた従業員の方に
非公式的な許可を貰って倉庫だけは見てきましたが
基本、操業中の鉱山の敷地ですので
勝手に入らないようにしてください。