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佐世保要塞 丸出山砲台跡 [廃墟&近代化遺産]



みなさん、こんばんは

廃墟の時間です。



今日は深~い深~い藪に埋もれた

到達不可能かと思われていた廃墟へ向かいます。





と、かなり気合を入れて挑んだのですが


地元の方の努力により

暗い廃墟探検が明るいハイキョングに

変りました。

かなり整備されています.JPG



木が刈られ

明るくなってしかも舗装路です。




ここは佐世保俵ヶ浦半島にある

丸出山砲台

良く見る形.JPG



何時も見る棲息掩蔽部が見えていますが

この丸出山砲台は他の砲台施設と異なっていて

大きく2ヶ所に分かれているようで

観測所まで入れると一見3ヶ所別々の

砲台に思えるほど広範囲に散らばった大規模な砲台です。



赤煉瓦と石とのコラボです.JPG



最初は一番高い所にある

観測所へやって来ましたが

観測所下部には砲台らしい

いつもの入口が廃墟ハンターが

覗くのを待っていました。





オジャマしま~す・・・

内部.JPG

誰もいないな




近くに民家や畑はあるので

ちょっとだけ物置っぽく使われています。




しかし部屋の一番奥を見ると・・・






これは宝箱か?

宝箱か?.JPG




開けてみて良いやろか?




って、もう開いてるよね。





ちょっとビビリながら覗くと

空っぽでした。





金銀財宝が入ってなくて残念!




でも、これって銃の弾薬などを入れて

運ぶ箱じゃない?





なので明治からの物か

もしくは戦時中から

ここにある箱かもしれません。




では頂上部の観測所へ行って見ましょう。


急な階段.JPG




しかし、どの砲台跡も一緒なんだけど

階段が急なんだよね(汗)


登るよ.JPG



当時の日本人の足のサイズが小さかったとは言え

これは狭く急すぎます。




この階段をつま先で

登ると観測所跡が見えてきた。

狭い.JPG



今まで幾つもの砲台跡を見て来たけど

こんなのは初めてだ。


鉄製って貴重です.JPG



装甲観測所の鋼鉄製の掩蓋で

こうして残ってるのが奇跡ですよ。


さすがに錆びてる.JPG


無骨なリベットもそのままで

錆びてはいる物の原型がしっかり保たれている


貴重な遺産と言えるでしょう。


観測所の中です.JPG



内部はさすがに廃止になった砲台なので

何も置かれていなくてスッキリしています。





観測所からの眺め.JPG




この横長い

監視口から佐世保港に向かう敵艦を監視していたのでしょう。






明治34年に作られた砲台施設で

ここも使われることなく廃止になっているので

こんな平和な風景を眺めて終了だったようです。

九十九島です.JPG




昔と変らない九十九島の眺めが素晴らしいところでした。






ほかに何か無いか

探してみると何かも土台が残っています。

何があった場所なんだろう?.JPG



用途はさっぱり・・・???





もしかしたら照明塔でもあったのかも。






で、山の頂上にあった

監視所から少し下った町道へ出ると

恐らく砲台と関係がありそうな

井戸がありました。

井戸も当時の物かな?.JPG



井戸を囲ってる壁が

良く見る砲台の外壁と一緒なので

間違い無いでしょう。




ポンプがあるのは裏に民家があるので

その民家の方が使用しているのかな?




留守だったので

聞けなかったけど

民家の裏の空き地へ行くと

草の中に砲台跡がありました。


いや~、埋もれていますね.JPG



この藪の奥に弾薬庫が見えるでしょ?





行けば良いんでしょ?

行けば・・・[たらーっ(汗)]






ガサガサ・・・


近づけそうです.JPG




数メートル藪を越えたら

光が差さない為

藪は無くなりました。




スグ横が240mmのカノン砲の砲座ですので

弾薬庫か棲息掩蔽部だったのでしょう。


へ?.JPG


札が残ってるけど

僕の知識では読めません。





とりあえずお約束の

覗きをやってみますが水が溜まって

中に入るのは絶対イヤです。


水が溜まっていました.JPG



入ったら未知の巨大生物(ウニョウニョ系)が

出てきて大変なことになりそうなので

覗くだけ。





赤い実がなる蔦でした.JPG



蔦にビッシリ覆われた

弾薬庫の先は更に藪が深くなったので

次は同じ丸出山砲台の

カノン砲が一番多く配備されていたエリアへ移動します。


ここから入ります.JPG



同じ砲台なのに道で移動して行くのは

あまり無いケースです。




普通なら違った砲台の名前で呼ばれても良さそうなくらい

離れています。




林道を半島の先端方向へ行くと

分岐する道が出るので

迷わず草ボウボウの方を選んで行きましょう。



夏場は無理そうだ.JPG



色んな生き物に注意を払いながら

先へ進むと門柱発見!



門が残っています.JPG



砲台跡では高確率で見る事が出来る

要塞の入口の門です。



兆番も残っています.JPG



明治の門ですが

まだ兆番も残ってるね。





この門が見えた時点で

間違ってない事を核心して

砲台の中へ





砲台の横で良く見る

窪んだ配置の弾薬庫だ



弾薬庫でしょう.JPG



ここは最初の監視所と違って

まったく手入れが入ってないので

ほとんど遺跡状態です。


遺跡状態だ.JPG



藪で良く見えないので

なんとも言えませんが

敵の上陸時に備えての

堡塁みたいな物が藪の中にあります。




280mm榴弾砲座も4ヶ所あったけど

草ボウボウで写真撮っても

藪しか写らんとです。




これくらいでカンベンしてもらいます.JPG

後はこんな感じになっちゃうので

もう引き返してもヨカでしょうか?




いや~!

冒険気分たっぷりな丸出山砲台でしたね。

一切詳しい説明が無いのが

廃墟ハンターの適当さが浮き彫りになっていますが

一緒に探検してくれたT2さんと皆様に感謝します。

もっと藪の先へ行きたい方はココ

最初の絶景観測所はココ

240mmのカノン砲の跡はココ


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