雨のオタマ観察 [いきもの係り]
天気が悪いけど
何か野鳥に出会わないかと淡い期待を込めて
北九州の避暑地の平尾台へ来ています。
鳥の声はいっぱいするけど
射程距離内に誰も来んぞ。
野鳥は来てくれないけど
野草は足元で出迎えてくれました。
オカトラノオももうすぐ
満開です。
野焼きされるカルスト台地なので一面草原なのですが
その中でも焼かれない木があって
何気なく木を見てみると
オカヤドカリ!
なんでもヤドカリに見えちゃうよ。
この殻、僕にくれないかなぁ?
そうですか・・・
いまさらナメクジみたいな生活は嫌ですと。
木の葉っぱには
アマガエルもいました。
最近虫目線で見るのにはまっています。
(虫だったら食べられちゃう目線ですケロ)
平尾台を下って何時もの今川
降ってる雨と上流の油木ダムの放流もあって
増水しております。
雨でしっとりした風景の中に
真っ赤なアジサイも咲いています。
横には平成筑豊鉄道
雨は嫌いだけど
雪や雨って鉄分が欲しくなります。
今川横の神社の鳥居と鳥居の間を
列車が走ります。
乗り心地の悪そうな
フニャフニャ曲がったローカル線を見送って
さぁ、本題のオタマ観察に行くよ。
赤村を抜けて
響魚道
雨で地面がぬかるんでいます
長靴を常備してるので
問題は無いけど霧雨の中の
草に付いた水滴って綺麗だよね
水玉を追ってたら小さな虫がいた
水滴と同じくらい小さなカメムシでした
ムラサキシラボシカメムシって言うらしいです。
苦手な方は綺麗な水滴の方を見てね。
んじゃ、秘密結社の武器を取り出して
バシャバシャ!
はい、捕獲完了!
網使いがめちゃくちゃ
上達してる僕
それではオタマの成長のチャックしましょうかね?
オォー!
あのチッコかった足が
かなり立派になっとる
足にしっかり筋肉が付いてる感じだね。
丸かったオタマの体系も
微妙にカエルのシルエットに近付いているような
気がするよ。
しかし足がたくましくなったおかげで
今までは捕獲しても尾びれをクネクネさせるだけだったけど
しっかり掴んでないと足でピョンと逃げられてしまいます。
まだ水中では尾っぽで泳いでいますが
足の使い方は本能で知ってるようだ。
体の横が少し角張ってるところがあるけど
ここから前足が出るのかな?
以上!オタマ観察の報告でした。
続きましては
響魚道の湿原にいた昆虫をレポートします。
エッ?
しなくて良い?
そんなこと言わずにさせてください。
嫌と言われてもしますよ。
なんたってドSですから・・・
で、湿原の草をじっくり見てると
トホシテントウを見つけました
ナナホシテントウは害虫のアブラムシを食べるけど
こいつは葉っぱを食べます。
畑で出たら害虫かも。
こっちは
トビイロツノゼミ?
子指の爪の大きさよりも小さい
奴で蛾かと思ったら調べるとツノセミでした。
これ、スーパーマクロで撮って
さらにトリミングすると気持ち悪いんだよ。
僕だけ「ウェ~!毛深いバルタン星人やん」と
気持ち悪い思いをするのは嫌なので
皆様でどうぞ ↓
ほ~ら
今あなたの背中に止まってない?(笑)
それではドSシリーズついでに
カマドウマが大嫌いな僕が本日一番
鳥肌が立った奴をどうぞ
脱皮中・・・
色が違うけど
もうミドリのカマドウマにしか見えないので
カンベンしてください。
最後までスクロールしないで見てくれて
ありがとう!
渡瀬橋 [廃墟&近代化遺産]
山口県の宇部市にある小野湖(おのこ)
厚東川を堰き止めて作られた
結構大きなヒョロ長い人造湖です。
そのやや上流部の
如意寺という地名のところに
鉄橋が掛っています。
まぁ、普通の鉄橋なんですけどね。
最近は鉄橋も少なくなってるし
古そうなのでちょっとスポットを浴びせてみます。
ダムなのか川なのか微妙な位置に架かる
生活道路の鉄橋ですが
ほとんど車は来ない。
道幅も車同士では離合は出来ない
小さな橋ですが
マイナーで鉄橋らしい風貌が
気に入ったのであります。
色も鉄橋といえば「赤」といった
セオリー通りの橋で色褪せ具合も合格。
二連のトラス構造で
プレートを探すと・・・
昭和29年(1954年)に出来た橋で
内示は昭和14年となっています。
発注は山口県で
製作は三菱建設なんたらかんたらと書いています。
メンテの度に上からペンキを塗ったためか
字が潰れとるよ。
しかし古い鉄橋って
リベットが剥き出しでカッコイイね。
この無骨感が最近のどんな
スマートな橋より美しいと思います。
橋の袂には橋の名前が刻まれています。
「渡瀬橋」と書いて「わたせばし」と読みます。
渡瀬橋から小野湖の上流側を見ると
ダムというよりもう川って感じだね。
Bass釣りで何度か来たダムなんだけど
何時も手頃な所で釣っていたので
ここへ来るのは初めてでした。
誰もいない静かの湖面を見てると
ホンワカした気分になります。
ボーー、としたくなるでしょ?
なので
もうBass釣りやめたつもりでしたが
道具は常備したままだったので
のんびり釣りをして散策終了!
なかなか健康的な廃墟ハンタースポットでしたが
魚はブルーギルからチョッカイを出されただけでした。
絶対ワザワザ行く人はいないと思うけどココ
佐世保要塞 丸出山砲台跡 [廃墟&近代化遺産]
みなさん、こんばんは
廃墟の時間です。
今日は深~い深~い藪に埋もれた
到達不可能かと思われていた廃墟へ向かいます。
と、かなり気合を入れて挑んだのですが
地元の方の努力により
暗い廃墟探検が明るいハイキョングに
変りました。
木が刈られ
明るくなってしかも舗装路です。
ここは佐世保俵ヶ浦半島にある
丸出山砲台
何時も見る棲息掩蔽部が見えていますが
この丸出山砲台は他の砲台施設と異なっていて
大きく2ヶ所に分かれているようで
観測所まで入れると一見3ヶ所別々の
砲台に思えるほど広範囲に散らばった大規模な砲台です。
最初は一番高い所にある
観測所へやって来ましたが
観測所下部には砲台らしい
いつもの入口が廃墟ハンターが
覗くのを待っていました。
オジャマしま~す・・・
誰もいないな
近くに民家や畑はあるので
ちょっとだけ物置っぽく使われています。
しかし部屋の一番奥を見ると・・・
これは宝箱か?
開けてみて良いやろか?
って、もう開いてるよね。
ちょっとビビリながら覗くと
空っぽでした。
金銀財宝が入ってなくて残念!
でも、これって銃の弾薬などを入れて
運ぶ箱じゃない?
なので明治からの物か
もしくは戦時中から
ここにある箱かもしれません。
では頂上部の観測所へ行って見ましょう。
しかし、どの砲台跡も一緒なんだけど
階段が急なんだよね(汗)
当時の日本人の足のサイズが小さかったとは言え
これは狭く急すぎます。
この階段をつま先で
登ると観測所跡が見えてきた。
今まで幾つもの砲台跡を見て来たけど
こんなのは初めてだ。
装甲観測所の鋼鉄製の掩蓋で
こうして残ってるのが奇跡ですよ。
無骨なリベットもそのままで
錆びてはいる物の原型がしっかり保たれている
貴重な遺産と言えるでしょう。
内部はさすがに廃止になった砲台なので
何も置かれていなくてスッキリしています。
この横長い
監視口から佐世保港に向かう敵艦を監視していたのでしょう。
明治34年に作られた砲台施設で
ここも使われることなく廃止になっているので
こんな平和な風景を眺めて終了だったようです。
昔と変らない九十九島の眺めが素晴らしいところでした。
ほかに何か無いか
探してみると何かも土台が残っています。
用途はさっぱり・・・???
もしかしたら照明塔でもあったのかも。
で、山の頂上にあった
監視所から少し下った町道へ出ると
恐らく砲台と関係がありそうな
井戸がありました。
井戸を囲ってる壁が
良く見る砲台の外壁と一緒なので
間違い無いでしょう。
ポンプがあるのは裏に民家があるので
その民家の方が使用しているのかな?
留守だったので
聞けなかったけど
民家の裏の空き地へ行くと
草の中に砲台跡がありました。
この藪の奥に弾薬庫が見えるでしょ?
行けば良いんでしょ?
行けば・・・
ガサガサ・・・
数メートル藪を越えたら
光が差さない為
藪は無くなりました。
スグ横が240mmのカノン砲の砲座ですので
弾薬庫か棲息掩蔽部だったのでしょう。
札が残ってるけど
僕の知識では読めません。
とりあえずお約束の
覗きをやってみますが水が溜まって
中に入るのは絶対イヤです。
入ったら未知の巨大生物(ウニョウニョ系)が
出てきて大変なことになりそうなので
覗くだけ。
蔦にビッシリ覆われた
弾薬庫の先は更に藪が深くなったので
次は同じ丸出山砲台の
カノン砲が一番多く配備されていたエリアへ移動します。
同じ砲台なのに道で移動して行くのは
あまり無いケースです。
普通なら違った砲台の名前で呼ばれても良さそうなくらい
離れています。
林道を半島の先端方向へ行くと
分岐する道が出るので
迷わず草ボウボウの方を選んで行きましょう。
色んな生き物に注意を払いながら
先へ進むと門柱発見!
砲台跡では高確率で見る事が出来る
要塞の入口の門です。
明治の門ですが
まだ兆番も残ってるね。
この門が見えた時点で
間違ってない事を核心して
砲台の中へ
砲台の横で良く見る
窪んだ配置の弾薬庫だ
ここは最初の監視所と違って
まったく手入れが入ってないので
ほとんど遺跡状態です。
藪で良く見えないので
なんとも言えませんが
敵の上陸時に備えての
堡塁みたいな物が藪の中にあります。
280mm榴弾砲座も4ヶ所あったけど
草ボウボウで写真撮っても
藪しか写らんとです。
後はこんな感じになっちゃうので
もう引き返してもヨカでしょうか?
いや~!
冒険気分たっぷりな丸出山砲台でしたね。
一切詳しい説明が無いのが
廃墟ハンターの適当さが浮き彫りになっていますが
一緒に探検してくれたT2さんと皆様に感謝します。
もっと藪の先へ行きたい方はココ
最初の絶景観測所はココ
240mmのカノン砲の跡はココ