手が出た [いきもの係り]
前に山奥に行って観察をしている
オタマジャクシの足が出たときに「足が出た」と書いたら
「予算オーバー?」とコメントされたけど
今回の「手が出た」と言っても別に暴力とか
盗みを働いたなんてことはありません。
はい、今日も何時ものオタマジャクシの観察のため
霊山英彦山へやってきています。
山の上は天気が悪かったけど
響魚道の周りは雨は降っていません。
しかし、何でしょう?
車がいっぱい停まっていて
中に入れんぞ。
しかも魚道の方角から
煙が出てる。
なんとなく思い当たることがるのですが
とりあえず車が中まで入れないので
手前から長靴&網の怪しいスタイルのまま
テクテクと徒歩で魚道に向かいました。
あぁ、やっぱり
思ったとおり僕の写真の元師匠のグループの
撮影会でした。
この響魚道の紫陽花の開花はとびきり遅くて
まわりの紫陽花がシオシオになってる時に満開になります。
満開の紫陽花の中で
発炎筒を炊いて撮影するって言うのは
よく聞いていたのでスグにわかりました。
でもねぇ~。
紫陽花よりもみんなが撮ってる下の
オタマジャクシを見たいんだけどな(笑)
5分ほど待つと発炎筒の煙も晴れて
みんな違う方を撮りだしたので
さっそく紫陽花の下の湿地へ
カエルになったばかりのカエルが居ます
見えますか?
ほら・・・
アマガエルかな?
アマガエルかモリアオガエルの
カエルに成りたてホヤホヤのカエルです。
まだ尾っぽが完全に無くなってなくて
顔も今ひとつカエルになりきれてなくて中途半端な顔です。
しばらくすると輪郭も横長になって
カエルらしい顔になっていくのでしょう。
しかしこれは響秘密結社が観察している
お目当てのカエルじゃないので
逃がして他のカエルを探します。
今日は水中のオタマジャクシより
既に陸に上がった奴がいるかもしれないので
陸地を重点的に捜索します。
湿地を歩いて動く奴は片っ端から
網で捕獲してみる作戦で
早速カエルを捕獲しました。
う~ん・・・
こいつは普通のトノサマガエルだな
最近はあまり見ることが無いカエルだね。
この後も動く奴に網を被せるけど
コオロギだったりツチガエルだったりするので
何時もの水溜りの中のオタマを採取
もうほとんどのオタマは後ろ足が出た
状態になっていました。
まだ前足が出てる奴はいないのかなぁ?
水溜りの前にウ〇コ座りで
構えてじっくりと網を構えていると
みんな網の影におびえて水溜りの中を
ピロピロ~って泳いで逃げて行くのが見えますが
その中に岸辺に逃げる奴を発見!
手が出てる!
しっかり前足が出てて
前足を使って四つん這いになってるよ。
まだカエルらしくないけど
オタマらしくもないヘンテコな風貌です。
体はオタマジャクシの最大の大きさの時より
2/3くらいまで小さくなっています。
この大きさだとこの先
観察に来てもみんな陸地でバラバラになって行動すると
思うので見つけれる自信が無いな~
完全な成体になると
ヒキガエルの仲間なので
手の平からはみ出す程度の大きさまで
なるようだけど最初の一歩はこの大きさからスタートするようです。
ダーウィンの進化論を見てるような気分になって
響魚道のオタマ観察は今日はここまで。
テクテク車に戻ってる時に見つけたキノコをどうぞ ↓
山は不思議な物がいっぱいです。
魚道のヤマアカガエルは状況は見たけど
普通の田んぼはどんな感じかな?
魚道から山を越えて普通の田んぼを覗いて見た・・・
田んぼのオタマジャクシも
既にカエルと言っても良い状態に成長していますが
まだオタマジャクシのままなど
成長スピードも様々のようです。
丸すぎるオタマを見た後は
久し振りにグァ~グァ~倶楽部活動をしました。
ヤマセミ様の新規開拓です。
英彦山を越えた先にある
川の上流部でヤマセミセンサーのスイッチを入れてみた
撮影ポイントなどそんなの
関係なくとりあえず居そうな場所にヤマを張って
探して見ます。
人工の堰などの有望ポイントよりも
人工物の無い見た目重視で捜索中
ピピッ!(ヤマセミ様センサー音)
僕のセンサーは
感度が良過ぎて
ヤマセミ様のトサカだけでも反応するようです。
なので写真を撮ってもいった何処にいるのか・・・(汗)
↑見えますか?
動かないと見失うヤマセミ様です。
左上の材木の影にいるでしょう?
どうせならその材木の上に
留まって欲しいよね。
イマイチサービス精神の悪い
ヤマセミ様だと
思ってると対岸に飛びました。
見やすくなったけど
その分遠くなったんですケロ(汗)
まぁ、何時もみる川よりは近寄れないけど
自然に囲まれた中で見るヤマセミ様は
また格別です。
それでは
次回のオタマの観察で会いましょう。