南九州ツーリング「山で涼みたいんじゃ~」篇 [ツーリング日誌]
Σ・m= チュンチュン
∠・m= チュンチュン
ピピピピピpipipi----!
目が覚めると
いつもと違う天井を見て
ココが何処だかボーーっと考えます。
みんなもそんな風になるよね?
あぁ、ホテルだ
鹿児島やった。
「おはよう、西郷どん」
ホテルの朝食の時間を待たずに
飛び出した響のツーリング2日目です。
まだ目覚めてない鹿児島市内から
スタートしますよ。
古い鹿児島公民館の洋館の前で
西郷さんに挨拶して
通勤ラッシュが始まる前に鹿児島市街地から
脱出いたします。
既に走ってる車はかなり
飛ばすので一緒に走ってると
アッと言う間に市内を抜けて
ベットタウンの吉田を通過
市街地へ向かう方と反対なので
車が全然いません。
k16で北上してると
田んぼの中で夜明けを迎えました。
今日は昨日が海だったので
今度は山へ行こうと思います。
台風一過の涼しさは昨日までで
今日はそれほどスッキリとは晴れないようなので
海じゃなくて涼しい山を目指すというだけの
単純な理由でございます。
そんな単純な理由だけで北上を開始したので
何処に寄るなんて行き当たりばったりですが
走ってる先に何故かこんな物が・・・・
「山田の凱旋門」
日本中が日露戦争の戦勝に沸いた時に
建てられた凱旋門でこすが日本のアチコチに作られた中で
こうして残ってるのはめっちゃ貴重なのだ。
寄るつもりなんて無かったのに
無意識で前を通ってしまうのは廃墟ハンターの血か?
凱旋門のあるk40からk56へと
走ってると地図上にJR肥薩線が見えたので
急に廃墟ハンターから鉄っちゃんモードのスイッチが入ります。
溝辺空港方面へ走って
嘉例川駅 ↓
明治36年から
この姿を守ってきた駅舎は
何度寄っても癒されます。
地元の中学生が数名
朝の列車を待っていました。
嘉例川駅を出ると
ラムネ温泉の所でR223へ突き当たるのだけど
どっちに行こうかな?
左に行ったら霧島
右に行ったらまた南下
う~ん、また戻っちゃう方向だけど
ちょっとだけ
ちょっとだけ右に曲がって南下します。
3kmくらい走ったかな?
気になっていた場所の案内板が出たので
カワセミ号を停めて散策してみます。
熊襲の穴と書いて「くまそのあな」って読みます。
少し山を登らないといけなくて
しかも一人では怖いところらしいけど
朝の涼しい時じゃないと行けそうにないので
行くなら今しかなかろう?
登り始めてスグのところにある
注連縄って言っていいのかな?
この縄の下をくぐってプチ登山の開始です。
朝で涼しいのが救いですが
ウォーミングアップ無しで登り始めたので
息が切れます。
朝からこの体力の消耗はヤバイのでは?と
思ったけど頑張りました。
上まで行ったよ。
ハァハァハァ・・・・
なんだかと~っても怪しい雰囲気です。
魔界の入口みたいだよ。
名前から言って昔熊にでも襲われた昔話でもあるのかと思ったけど
どうもこの地に住んでいた熊襲族の住居の穴らしいです。
洞窟の奥行きは22mほどあるそうですが
現在は一部が崩れて奥までは行けないようです。
どっちにしても懐中電気をバイクに忘れてきたので
奥になんか行けそうにありませんが
もう懐中電気を取りに戻る気力もないので
入口からちょっと入った所を
覗くだけで許してもらいます。
腰をかがめて入る狭い入口を抜けると
急に広くなるけど
入ってすぐなのに
いきなり真っ暗で超ビビリます。
スマホのライトアプリを起動させて
フラッシュ撮影してみると
洞窟の壁になにやら模様が描かれているようです。
「〇〇参上」とか書かれていないので
昔からの絵なのでしょう。
何を書いてるのかさっぱり
チンプンカンプンですが色は最近jになって
再現してのかな?
復元されてるような鮮やかな色合いですが
家に帰ってPCで写真整理をしてると
写真の隅っこに電球を発見してしまったぞ!
(↑ 左下に電球があるよね?)
あれ?
あれだけ怖い思いをしたのに
何処かにスイッチがあったのか?
くそっ!
これ以上奥に行く勇気も無かったので
退散!
山蛭も怖いのでサッサと下山して
今来たR223を今度は北上しました。
このまま国道を行けば
霧島なんだけど
途中から牧園広域農道へ入って
キリシマアートの森に行って見た。
まだ開園前なので入口のオブジェだけですが
マリオの土管から出てくるフワラーがいたよ。
(マイナリストはみんな見るだけでお金を払わないのだ)
で、このオブジェですが
近寄ったら食べられます
響を一機失いました。
で、今来た道を戻ります
(12kmも戻るんかい!)
同じ道を戻るけど
もう一回走りたかっただけって言うのもあるし
あのまま抜けちゃうと走りたかった霧島をパスしちゃうので
最初のR226まで戻ってk1から普通のコースで
霧島温泉を抜けます。
温泉郷を抜けて
どんどん標高を上げていって
鹿児島県から宮崎県に入ると
えびの高原に到着!
とっても涼しくて
カワセミ号のエンジンを停めると
ヒグラシのセミシグレが高原を包んでいました。
(鹿は普通にいるので特に触れずにスルーしちゃう)
誰も歩いていない遊歩道を少しだけ
散歩してみました。
赤松の森の中を木のチップを敷き詰めた
歩道が整備されています。
立派な木造の橋からは
咲いてないけどミヤマキリシマの群生が
広がっています。
咲いてないので誰も歩いてなかったのか?
でも涼しい風がとっても気持ちが良いので
しばらくここにいたい気分です。
木の橋の上で自撮りをしてると
今日は自分でキモイシリーズを見つけました。
草むら以外に居ると
とっても目立つコハナグモ
小さいので実際に見てもあまり怖くないけど
サービスでなるべく寄って大きく写しています。
遊歩道を出てえびの高原で一番の
ビュースポットへ行きましょう。
韓国岳下の硫黄山のある
草原風景の中を登ると
カワセミ号のナビは標高1249mを指しました
登山で登る一番高い山が
久住山の1787mなので
1249mは九州の中では指折りの山岳ロードと言う事になるんです。
えびの高原の頂上付近は
元は火山だったので噴火口跡の
湖がいくつかあって唯一車で横付けして
気軽に見れる不動池
丸いです。
(地図で見てもまん丸です)
火山の成分が濃いのか
魚はいなくて色も独特です。
この不動池の前で同じCB1300SBに乗る
鹿児島ナンバーの方が停まったので
しばらくお話をして
僕は一足先にえびの高原を下ります。
タイトヘアピンの連続で
一気に下の生駒高原まで下ったよ。
そこで開店直後の物産館で
マンゴーソフトを食べました。
爽やかなマンゴーの味が
高原の風景に良く合います。
見えてる風景も
美味しく感じさせてくれてるのかも。
と言ってもほとんど咲いていませんケロ
咲いてるというかこれって苗じゃん!
苗でも美しく見せる
あのトラクターの人の技術は凄い。
マンゴーソフトを食べ終わったので
山から降りると小林です。
湧水の多い小林の中で
一番大きな出の山湧水にまだ行った事が無かったので
ついでに行って見た。
どうもこの池の奥みたいだけど
池は普通の池みたい。
池の流れ込みの上が湧水地らしくて
チョウザメの飼育の試験場がありました。
湧水池は上水のため立入禁止になっていて
綺麗な湧水池を想像したけどソレらしいものは
無くて残念!
でも
流れ出しの用水路がめっちゃ綺麗でした。
こうして見ると「ただの用水路」ですが
上水の水は別で採ってるので
この用水路は川に流すだけ?
とっても綺麗だったので
何時ものように這いつくばってブクブクしてみると・・・
これぞフレッシュウォーター
水槽を作る時の
理想の光景が広がっていました。
手がキンキンに冷たくなるのほど
ブクブクして遊んだけど体勢が
腹這いなので汗が出て来ます。
とっても疲れる遊びです。
顔を洗って水分補給をして
山側まで戻って
広域農道のみやまきりしまロードを走りました。
たとえそれが遠道かもしれないと解っていても
広域農道を見つけるとつい走ってしまうけど
この道はちょうど向かいたい方向へ行けるので
最高のチョイスでした。
ゆるい高速コーナーはカワセミ号が大好きな
道なのでほんと気持ちよく走れました。
スコーーーンと広域農道を走り切って
えびのの街へ
そこから今日は鉄スイッチが入っちゃってるので
R447でまだ行った事の無い
「JR肥薩線 真幸駅」を目指そうと思います。
すこし離れた山の中にある駅なので
クネクネを予想してたけど
道が綺麗に整備されていたので
思いのほか簡単に真幸駅に到着
古いよ~!
100歳超えた駅だよ。
名前が「真幸駅」と書いて「まさき駅」と読みますが
真の幸せを掴む駅として人気があるようです。
ホームには幸せの鐘があって
ちょっと幸せの方は1回?
「う~ん、今日はバイクに乗ってるからちょっと幸せかな?」
もっと幸せを願う人は2回?
「それだったらみんな2回だよね?」
いっぱい幸せの方は3回?
「これって3回鳴らす方はとっても恵まれてるってこと?」
多分、文章の流れから推測すると
いっぱい幸せを願う人は3回の間違いでは?
なんだか良く解らないので・・・・
僕なりに幸せを願ってみた
これ、相当うるさいです(笑)
周りに民家の無い山だから
気兼ねなく連打できますが
音がデカ過ぎて鳴らした本人が
鐘を抑えて止めよう思うほどです。
ここでまた有り余る金運を手に入れたので
後はゆっくりと100歳を迎えた駅を散策しましょう。
だ~れもいないホームで
鉄響が歩きます。
ホームの端っこは行き止まり
そう、この真幸駅はスイッチバックの途中にある
駅なのでした。
どうです?
鉄萌えスポットでしょ?
行き止まりの引き込み線部分は
まるで鉱山の鉱水で埋もれたような状態に
なっていました。
金鉱山が多いエリアだし
すこし上に行ったところにあるトンネルから
流れ出た鉱水が溜まってるのかも
長い列車が入ることは無いので
使われない部分はすっかり錆びて
鄙びた雰囲気をかもし出してるよ。
ローカル線の中でも秘境路線なので
何処を見ても哀愁に満ちていて
鉄響は嬉しくなっちゃう
こうしたローカル線が今も
廃線にならずに運行されていることは
とっても嬉しい事だよね。
鉄分をいっぱい頂きましたが
まだ鉄スイッチが切れない鉄響は
R447を戻ってR268を伝って
おなじ路線のよしまつ駅へ
やってきました。
その吉松駅には
SLが展示されています。
[C5552号]
凄く良好なコンディションで保存されている
C55系で門鉄型の整流板を装備しているSLです。
しっかり手を入れれば復活も出来そうな気もする
車両状態です。
昭和12年製で小郡や北九州の若松で
運行した後鹿児島方面を走って引退を迎えた車両です。
んじゃ、鉄響とSLの記念撮影
(≧∇ノ■ゝハイ、トリマ~ス♪
パシャ
満足しました。
鉄スイッチは
そろそろおしまい
R268をそのまま走ってると
一度南下する方向に向かいますが
グル~とまた北上する形になっていて
しばらく走ってると湯之尾滝の前にある
ガラッパ公園に到着しました。
ここ、行きたかったんだよね~
カッパだらけの公園で
行く前からここのシュールさは知っていましたが
実際に来て見ると期待を裏切らない
シュールさにとっても嬉しくなるのであります。
川の中州にある公園に入ると
友達のカッパの王様が出迎えてくれます。
今日行くって電話してたので
待ってくれていました。
王様と遊んだ後は
ガラッパ国の国民と
交流を深めましょう。
いろんなカッパがいるので
いろんな話をしないといけません。
仲良くなれたかな?
「暑いから帽子返してくれ」
その先のベンチ・・・
「やぁ、元気にしてる?」
我が家の可愛い
五右衛門達の写メをみせびらかして
みました。
ん?
これはカッパの親子?
一見平和なカッパの親子みたいですが
ちょっと待て!
子供の振りした
とんだエロガッパでした。
それではカッパたち
お元気で~~!!
そしてどう言うわけか
鹿児島県伊佐市のガラッパ公園にいたはずが
熊本の人吉に来ています。
ガラッパ公園のある菱刈町から
R268で北上すると4km弱ある
長~い久七トンネルを抜けるとトンネルの中で
県境を越えてアッと言う間に人吉にワープできました。
市内に入ると幽霊の掛け軸で有名な
永国寺の前を通ったけど
こんなお祭りの告知板が立ってたよ。
お寺で幽霊ってだけでもベタなのに
「お祭り」って・・・(笑)
ここはツーリングで一度来てるので
「どんなお祭りや!」と突っ込みを入れただけで
通過。
でも8月6日かぁ・・・メモっとくか?
そう言えば8月6日と言えば僕の誕生日やな・・・
(オット~!今、さりげなく告知しやがったぞ)
一応幽霊の掛け軸って
こんなの ↓
(2008・5 響iの鹿児島ツーリング記事より)
幽霊のお手本みたいな幽霊なのです。
たぶん行けば何時でも見れると思います。
本当はどんなお祭りなのかちょっと確かめたかったのだけど
もうお昼を過ぎて14時近くになっていたので
御飯を食べさせて下さい。
我慢してたのですよ
人吉でうなぎを食べる為にね
きんさんに連れて来て貰ってから
人吉でうなぎを食べる時は必ず寄る
「上村うなぎ」
お昼の時間をかなりズラして
来店したつもりだったけど
店内はほぼ満席でした。
どうやら先日が土用の丑の日だったので
その流れで昨日にうなぎを食べ損なった
お客が食べに来てるので多いようです。
今日はド~ンと丼ブリにしようかと
思ったけどちょっと上品にうな重を
うな丼より枚数は少ないけど
分厚いウナギがきっちり収まっていて
人吉の鰻を十分に満喫できるメニューですよ。
うなぎを食べて外に出ると
やっぱり人吉は盆地なので
めっちゃ暑いです。
もう色々と見て回る気も起こらない暑さでしたので
さっさと涼しい球磨川でも見ながら帰ろうと思います。
富士川・最上川と同じく日本三大急流の
球磨川沿いを走りますが
普通に整備された川沿いの国道を走らずに
やっぱりマイナーな対岸の道を選んじゃう習性のようです。
でも、こっちの方が好きな時に好きな
場所で停まれるんだよ。
球磨川の流れを見ながら走ってると
観光の川下りの船が川を下っていました。
並行して走れるので
手を振ってみます。
気付かないのか誰も
手を振ってくれませんでした。
楽しい船頭さんのお話に夢中なのかな?
(転覆すれば良いのに・・・)
心の中で小さくささやいて
更に川を下ります。
川沿いをしばらく走ってると
「棚田」の案内板が見えたので
行って見ましょう。
林道をクネクネと走っていくと
パッと視界が開ける所があって
そこから見えるのが「松谷の棚田」でした。
信州のチロルの村っぽい
山奥にある集落でした。
山の一角だけがこうして拓かれていているので
写真で見るより実際に行って見たほうが
秘境的なイメージを感じれるかも。
展望できる場所がとっても広いスペースだったので
スルッとUターンして
元来た道を戻って再び球磨川沿いを走ります。
川沿いに戻って来ると
先ほど追い抜いた川下りの船がまたいたので
懲りずに手を振りますが誰も返してくれませんでした。
(意地になってないか?)
しばらく川沿いを下ってると
球泉洞の前にある吊橋を発見!
球泉洞休暇村に通じる為の吊り橋ですが
肝試しにはちょうど良さそうな橋です。
何処まで行けるかドキドキでしたが
造りがしっかりし過ぎてて揺れないので
つまら~~ん(汗)
簡単に真ん中まで行けました。
崖の中腹にはエジソンミュージアムが見えていて
反対側を見ると急流が削った絶壁
ラフティングで遊んでる方がいます。
僕は橋の上で遊びます
何時もならタイマーをセットして
走ってると揺れるので
四つん這いになっちゃうのだけど
ここは肝試しにはなりません。
球磨川が削った渓谷の岩場のダイナミックな
景色を堪能してそのまま下流までは行かずに
途中からk27で芦北まで抜けました。
無料区間の九州道西回り芦北ICから高速へ
その後は一気に北上!
一度、給油で停まっただけで
日があるうちに帰って来ました。
最寄のICを降りると夕日が
僕のブログのトップ写真を撮った場所に
カワセミ号を停めてエンディングショット
鹿児島スイッチを静かに切って
スタートが雨だったので洗車をして
汚れ一つ一つを見ながら余韻を噛みしめつつ
僕の夏の思い出コレクション南九州ツーリング篇は終了!