佐世保要塞 小首砲台跡 [廃墟&近代化遺産]
佐世保要塞群の中の一つである
小首堡塁
明治から軍港であった佐世保湾の入口である
俵ヶ浦半島の先っちょにある砲台跡だ。
ほとんど車が通ることは無いような
林道から更に人も来ない
林道を行くと要塞の石垣が見えてくる。
砲台跡があるところは
物資を運んだ経緯があるので
かならず道があるのでこれで間違いな無いようだ。
数百メートル林道を歩くと
やはり砲台の門柱があった。
煉瓦の門柱が立っているけど
森の深さが凄い!
明治に入って軍港がある場所などには
敵艦を陸から守る要塞が作られるようになって
この小首砲台は明治31年から建設が始められ
明治33年に完成したが
大正9年には廃止になってしまう。
その放棄された大正9年から
今まで放置された姿がこれだ
門から少し奥へ行くと砲台施設の
中心部が見えてきた。
廃車の奥にあるのがもっとも
砲台跡らしいと思わせてくれる棲息掩蔽部です。
砲台跡と言ったら
やっぱりこの形でしょう!
第一号から第六号までの
六練アーチの棲息掩蔽部でした。
中に入るとやっぱり
奥で全部屋が繋がっています。
廃車もあったので
ゴミだらけかとも思ったけど
すっきり綺麗な内部でした。
佐世保要塞の一つである
石原岳砲台などでは
この棲息掩蔽内部でシメジの栽培などをしてるけど
ここは何にも利用されていないようです。
外壁を覆う蔦を見ると
過ぎ去った月日の長さを物語っているね。
で、肝心の砲台跡はどこじゃ?
この居住区の上へ向かう
道があったので落ち葉をサクサクさせて
進むとどうやらこれが砲台の台座の跡みたいです ↓
見難いけど
赤煉瓦で丸く囲まれたこのスペースが
砲台の設置されたいた場所です。
砲台があれば必ずあるのが
弾薬庫的な倉庫。
やっぱりあったでしょ?
だいたいこうした窪んだところに造るのが
定番みたいです。
窪んでるので
落ち葉がたんまりと溜まって
ちょっと降りて行くのは気持ちが悪いので
カンベンして下さい。
結局使われる事は幸いにも無かった
砲台跡なので幽霊的な怖さは無いけど
森の妖精が住んでいそうな要塞跡でした。
自然回帰した戦争遺産も
こうなってくるともう美しい遺跡となります。
知る人には有名な砲台ですが
誰の目にも触れずこの状態が保たれているのは
遺跡としてはこのままの方が良いのかもしれない。
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