響のプチ夏休みツーリング(山陰編) [ツーリング日誌]
Σ・m= チュンチュン
∠・m= チュンチュン
響のプチ夏休みツーリングの2日目です。←夏休みが「プチ」なんです
(1日目の尾道編はココ)
広島県の庄原で目覚めた響は
半分眠ったままホテルを出る。
街もまだ眠っている。
夜明け前の庄原のコンビニで軽く朝食を食べて
街を出ました。
ヒンヤリとした朝の風を受けて
インナーを着るか迷う涼しさだ。
今日は昨日が瀬戸内海だったので
反対側の山陰方面に行って見ようと思い
カワセミ号を北へ向けた。
まずはR432で北上。
奥出雲おろちループを走って北上するつもりだったけど
どうも道が違うみたい。
ナビも付けてるけど
ほとんど見ないし半分寝たままなので
道を間違えちゃったようだ。
R183へ戻るために途中の県道445から
ショートカットしましたが
どうも最近災害があったようで
大きな復旧工事の最中でした。
土石流で家が埋まってる。
家に帰ってから調べて見ると
先月(7月)の16日の大雨の被害地だったみたい。
周囲の山肌は行く筋も崩れた痕があって
自然って怖いね。
しかし道は全線開通してて
人間の復興させる力も凄いと感じました。
おかげで走る予定だった国道に
無事にショートカットできたよ。
R183から
分岐でR314に入ってどんどん山の中へ入っていくと
クルクルの奥出雲おろちループです。
その手前の橋から
道が一本通ってる以外は山しかありません。
山が深いため
巨大なループ橋を造ったのだろうけど
その横を並行して走る木次線も
とんでも無いところを通っています。
↑ 山の上の方に見える林道みたいな奴が
木次線です。
と~っても見晴らしがいい路線だね。
そんな風景を見ながら
でっかいクルクルを走る
ずっと同じ角度でバイクが寝たまま
走るのって面白い。
ループ橋を過ぎると景色が高原っぽくなります。
しばらく走り通しだったので
やかわ駅で休憩
古くは無いみたいだけど
可愛い駅舎でした。
ただ休憩するつもりだったけど
自販機が無いのでちょっとストレッチしただけで
出発。
走ってたR314からk107に入る
長閑な農村の中を進むと
煙突が見えてきた。
ちょっぴり秋を感じさせる風景の中に
現役のたたら製鉄所がありました。
森と田んぼの風景の中に
いきなり工場が出現します。
白刀保たたらで
重要文化財になっています。
でも朝が早過ぎて閉まっとる~(汗)
製鉄って24h稼動じゃないと?
溶鉱炉で作る製鉄と違って
バッチ作業なのかな?
外観はもっと古めかしい建物を期待していたけど
小奇麗だったので
外からチラ見しただけで
そのままk107を進んでみました。
いや~!
さすが山奥の三桁県道ですねぇ
熊が出そうなんですケロ
さらに誰一人と通らない朝なので
本当に出くわすんじゃないかと
真剣にビビリながら走り抜けました。
一番ビビッた峠から鳥取県に入り
k9と繋いで走り抜けると
R183に出てやっと人の生活を実感できました。
先の分岐でR180に入ると
日野川沿いを走るようになって
その道すがらでいきなり
廃墟ハンターのアラームが鳴る!
橋や・・・
これは渋いコンクリートの橋です。
それほど珍しい橋でも無いけど
廃道になってるので廃墟ハンターのアラームが
鳴ったようです。
車は入れないようになってるようで
よく見るとアチコチ痛みが出ています。
昭和24年に出来た薮津橋という橋で
新道が出来て廃道になってるため
シェンロンやり放題だぞ。
寝てたって車は来ない。
橋の先は伯備線が走っていて
本来なら橋の先で踏み切りになる道だったみたいです。
R180でしばらくその伯備線と並走します。
列車来ないかなぁ?
すると
と~っても長閑な路線だったので
可愛い1両編成の列車でも来るのかと思ったら
予想外のカッコイイ285系の寝台特急でした。
サンライズ出雲?
ナンチャッテ鉄ちゃんなので
良くわかんない。
とりあえず九州では走ってない車両だと思うので
僕は初めて見る車両でした。
(撮った場所はたまたま砕石鉱山の前で稼動する工場がバックでカッコよくない?)
同じような景色が続いて飽きてきたところで
鉄ポイントがあったけど
その後も良い景色も変化が無いとやっぱり
ちょっと飽きてくる。
k113に入ってしばらく走ると
蒜山高原にはいり
やっと草原の風景が出てきた。
米子自動車道の下を通り抜けて
やって来たのは日本一の石の鳥居
茅部神社の鳥居で
近江の多賀神社の大きな鳥居を見て
それを超える日本一の鳥居を作ろうとして
建てた鳥居らしいよ。
13mを超えた大きな鳥居だったみたいだけど
土台が幾分埋められて地面が高くなってしまったので
今は11mの高さになってるらしい。
大きさはそれほどインパクトは無いけど
石で出来てるのでやっぱり立派かも。
両脇の狛犬がやたらと
強そうです。
その神社の方へ行くと
1kmも続く桜並木があったよ。
今は緑のトンネルだけど
春はピンクのトンネルだろうね。
んじゃ、先へ行きましょう。
ちなみに今僕がいるのは岡山県らしい。
大鳥居から少し大山側へ行くと
蒜山高原の一番高原らしいところに出ます。
そこでまだ開店の準備をしていた
お店のお兄さんを急がせて・・・
蒜山ジャージーミルクのソフトをいただきます。
(本日一番のお客になりました)
まだソフトを作る機械の温度が安定していないので
綺麗な角が出来なかったみたい。
濃厚でとっても美味しかったよ。
食べながら
これからどうしよう?と考える。
ソロでは定番になりつつある
行き当たりバッタリな状況です。
ここでやっとツーリングマップルを真剣に見る。
う~んと、このまま大山に行っても良いけど
この外れにある伯耆の大シイってのが気になるので
行って見ようかな。
k422からk45で大山周遊路出に出て
またk44で大山から遠ざかると
大シイに到着。
入口にはきちんと
案内板がありました。
階段を登ると目に前にありました
「伯耆の大シイ」
あまり大きくは見えないけど
幹周り11.4mの推定樹齢千年の巨木です。
いつも大樟などを見てるので
ビックリする大きさじゃないけど
ドングリの木でこんなに大きなやつは
初めて見た。
椎の実って
美味しいけど殻を剥くのが面倒なくせに
実が小さいのであまり食べないよね。
巨木なので実も大きかったらいいのに。
この大シイは春日神社の神木になってるので
食べると縁起が良いかも。
大シイを見て
階段の下に停めたカワセミ号の前で
次の作戦を考えようと歩道に座ると
歩道の目の前にこんな看板が・・・
まぁ、良く見る看板ですが
悪そうな奴を悪そうに書いてるのは良いとして
ちょっとこの子は何に手を出してるのか
気になって見てみると・・・
ポテチかよっ!
と突っ込みを入れずには
いられませんでした。
どうかポテチより
人生を大事にしてください。
そんな突っ込みを入れつつ
歩道に座って地図を見てると
どうもさっきから見られてる気がします。
マップルのページをめくってる時も
やっぱり見られてる気がする。
誰?
正体を探すべく
キョロキョロしてみると
やっぱりじっと見詰められていました。
こいつに ↓
パーツは全部そろっていませんが
ヘッド部分のパーツがじっと僕を見つめていました。
さて、地図を見ててもこれと言って
この周辺は面白いスポットも無いようなので
大山に向う事にします。
大シイに来た時の道を戻って
k45(大山環状道路)を走る。
しばらく走ると鏡ヶ成です。
緑がとっても綺麗です。
高原野菜の畑の中を走ったり
ブナの森の中を走ります
涼しくてめっちゃ気持ちが良いです。
で、晴れてるように見えるけど
大山自体は厚い雲に覆われてるため
大山一周はせずに適当に降りる道で大山を下りました。
僕の好きな原生林の中を貫く道で
一気に日本海側へ
森林から出て視界が開けると
遠くに日本海が見えました。
k54から山陰道の無料区間を
走ります。
タダって大好き!
大山が雲に隠れてたので
雲の無い海側へやってきたけど
めっちゃ晴れてるよ。
昨日は瀬戸内海だったので今日は
日本海側の先っちょの美保関へ行って見ようか?
それもさっきの海が見える
田んぼの道を走ってる時に決めました。
米子ICで下りてR431で美保関を目指します。
お城みたいな建物があったけど
これ、お菓子屋さんです。
遠くから見ると
本物かと思った。
(お菓子の壽城)
しばらく国道を走るが
さすがに涼しい大山にいたので
平地は暑いです。
暑苦しい国道は避けて
皆生海岸へ出てみた。
美保湾が綺麗!
適当な路地で海岸に出たけど
横は朝に見たコンクリートの薮津橋が架かっていた
日野川の河口でした。
河口には川を堰き止めるような砂丘が
出来てる。
(Googleアースで見ると向こう側は開いてるようです)
川の河口付近だけど
海の水はメッチャ綺麗
さすが山陰の海です。
美保湾の先には
今から行く美保関の岬が見える
海岸沿いを走るけど
しばらくブロックが続く海岸が終ると
弓ヶ浜の砂浜に変るところで
海水浴などで海岸線を走れないので
時々迷路みたいな道を走ってまた海岸へ
広い砂浜と広い空が印象的な海岸でした。
今日は暑すぎてビーチコーミングはしないけど
いつか歩いてみたいビーチだね。
堤防道路が途切れたら
仕方がないので国道に戻って車列の中を走ります。
アッツゥ~~!!
たまに信号で止まると
息も止まりそうです。
動いてないと死ぬマグロの気分だ。
米子市街地の分岐を過ぎると
スイスイと走れるようになって
その後は快適に境水道大橋を渡りました。
カッコイイ橋だよね。
橋の上はあまりの怖さに走行写真はありません。
(バイクに乗ってる時だけ高所恐怖症になるのだ)
境水道大橋からk2へ
カワセミ号で走るのは2度目ですが
この道は大好きです。
細い海峡のようになってる境港の対岸を見ながら走るけど
やがて対岸は無くなって
海の視界が開ける。
この海をみながらのクネクネが
楽しくって仕方がないです。
途中には夫婦岩もありました。
手前の岩は良いけど
向こう側がやや無理やり感があるけどね。
更に進むと美保湾の展望が
ますます素晴らしくなります。
その展望からは
遠く美保湾を挟んで大山が見えるけど
やっぱり分厚い雲にすっかり
好かれちゃってるようです。
僕が走ってる時はまだ晴れ間があったけど
こうやって見ると雨でも降ってそうな雲だよ。
でもそんな雲にまとわり付かれちゃってる大山とは違って
こちら美保関は快晴!
真っ青な空の中に
真っ白な美保関灯台が建ってるよ。
明治31年にフランス人技士により
地蔵崎に建てられた山陰地方最古の灯台です。
僕の大好きな石積みで
背が低くて可愛い灯台です。
14mしか無いけど
突き出た岬のテッペンにあるので
よく目立つ事でしょう。
んじゃ、世界の歴史的灯台100選の前で・・・
晴れ男
バンザイ!
灯台の横の吏員退息所の
中には使用されていたレンズが展示されてるよ。
展示エリアの奥はビュッフェだそうですが
普通にカレーや定食のある食堂でした。
駐車場があるのに
灯台の前に車を停めていたり
敷地内に食堂の備品を置いてたりと
訪れた人をガッカリさせる食堂で食事をする気になれずに
何も食べずに岬を出ます。
文句は言いつつも
やっぱりココからの眺めは絶景です。
見えないけど条件が良ければ
この沖に隠岐諸島が見えるらしい。
(あの船は多分隠岐に向かってんでしょう)
空腹のお腹をかかえて
今来た道を戻ります。
(灯台で行き止まりなんです)
途中にある漁港でお昼を食べようと
目星を付けていたお店に停まろうとしたら
TVのロケ中みただったので
パスします。
(柳沢慎吾さんがいたのでご当地番組の「人気もん」のロケみたいでした)
僕のバイクの音が過ぎるまで
収録せずにスタンバイしてたようなので
お店の前で停まる勇気がありませんでした。
なのでこの先の境水道大橋の下を過ぎたところにあった
「味所まつや」にお邪魔します。
迷わず
男はドンブリじゃい!
ってことでほとんどメニューも見ずに
海鮮丼を注文
そして出来たのは
刺身を背負ったカニでした。
たまげた!
ビックリする盛りです。
値段もお吸い物も付いて1570円とリーズナブルでございます。
大満足のお昼をいただいて
再び日本海が見えるk37を行くと
玉結湾に出ました。
これが山陰の海だ~~~!
って海じゃよ。
ツーリングじゃなかったら
速攻で海響になりたい海岸です。
で、この綺麗な海岸の先に
隕石が落っこちた場所があります。
いったいどんなクレーターが出来てるのか
期待して来たけど
モニュメントだけじゃった。
ここに隕石が落っこちたらしい
落ちた隕石はこんな大きさ ↓
元は巨大な隕石だったのでしょうが
大気圏に入るときに大半は燃えちゃったのでしょう。
燃え残ったこの石ころがここに建っていた
木村さんちを直撃したらしい。
寝てると隕石が降ってくるんだから
木村さんもたまったもんじゃないぞ。
イトカワが60億キロの旅をして帰って来れるのだから
この隕石の落下予想って出来なかったのかな?
災難だった木村さんちの前は
こんな海です ↓
地元の小学生が泳いでいます。
木村君かもしれません。
元のk37に戻って
日本海を見ながら先へ行きます。
何処の海も美しく
たまに見える集落は山陰らしい
屋根が並んでいました。
屋根の向きがバラバラで
南向きとかそんなの関係なく建ててるようだね。
山陰の風景を楽しみながら
しばらく走ってると
多古展望所の案内を発見!
k37から案内に沿って
曲がって見るとポッカリ穴の開いた
岩場がありました。
今は穏やかだけど
日本海の荒波で削れたんだろうね。
海を見ながら
急坂を登るとキャンプ場があって
その敷地の端っこに展望所がありました。
お城の形でもなんでもなく
シンプルな展望台です。
登って見ると岬のテッペンにある
キャンプ場が見渡せます。
今度みんなとのツーリングで行きたいね。
外洋側を見ると多古灯台が見える
近代の灯台ですが
これも小さくて可愛いです。
いままで走ってきた美保関側を見ると
これまた絶景!
たっぷり
山陰の風景を堪能させていただきました。
んじゃ、そろそろ帰りましょう。
良く考えたらメッチャ
家から遠いやん。
しかも直接帰れる高速が無いよ。
ツーリングマップルを見て
一番最短で帰れそうな松江玉造ICから松江自動車道の
終点まで走ります。
高速からは
真上に来て欲しくない積乱雲が見えます。
終点で高速を出て
後はひたすらR54で中国道の三次ICを目指します。
西日を浴びながら
三次ICから高速へ乗ったら
後は虫攻撃に耐えるだけ。
遅くなりそうだったので
途中のSAで夕ご飯(またカレー)を食べて
真っ暗になってからMYガレージに到着。
こうして真夏の2日間はおしまい。
プチ夏休みとは言ったものの
かなり満腹に走ったツーリングでした。