鯛の鼻炭鉱 [廃墟&近代化遺産]
長崎県福島にある鯛の鼻
嘗ては炭鉱があって
利用する人も多かったバス停だったと思うけど
今は入口に火葬場があるだけで
バス停を使う人なんてほとんどいないだろうな。
一応3時間に一本くるので
乗り遅れてもたった3時間待てば乗れます。
その鯛の鼻のバス停の下に
かつての炭鉱跡がありました。
もちろんずっと昔に閉山になってるので
残骸しか残ってないみたいだけど
その残骸が見たいので廃墟ハンターは頑張ります。
上からだと門があるようなので
下からのルートを・・・探す
これ、大丈夫か?って道へ行けば海岸から行けるかも
かなり歩く物件ですが
大きなホッパーのような上に出ると
そこが炭鉱のメインの場所みたいです。
しかし上から見たら開けた感じがしたけど
藪の深さはなかなか凄いぞ。
産廃場のような整地になってるが
その先に建物が埋もれています。
入りませんが
診療所の跡かな?
広場の真ん中にも
とても入る気も起こらない
木造の建物が残っていました。
昭和6年から採炭を開始し
昭和44年まで石炭を採掘していたが
やはり他の山と同じく石油にエネルギー変換のため
閉山する。
この福島には福島炭鉱と桟橋を紹介したことがある
徳義炭鉱と今見てる鯛の鼻炭鉱の三ヶ所の炭鉱があったようです。
敷地の奥に行くとホッパーか
何かの台座の跡が残っていました。
海が近いためか
破壊したわけでもないと思うが
コンクリートもボロボロだよ。
鉄骨じゃなくて鉄芯が剥きだしで
ヒビだらけになってる。
その台座のような横にはコンクリートで溝を埋めたような痕が
敷地を斜めに横切って海側へ向かっていました。
多分、これは採掘した石炭を運搬するコンベアの軌道の
跡じゃないかな?
海側はそのまま積み出し港で
逆に辿ればもしかしたら坑口があったのかもしれません。
(行きません)
勝手にコンベアの軌道と思ってる横に
あるのはその動力源?
土台の上には
大きな制御盤のような物が見えます。
じゃ、更に奥へ・・・
選炭場なのかどうか解らないけど
工場みたいな建物が並んでいますが
いずれも木造です。
海沿いで風も強いと思うんだけど
よく残ってたね。
入るのは遠慮させてもらって
横の戸が開いたところから
カメラだけ突っ込んで撮って見た。
やはり工場の跡みたいですが
柱の組み方が凄いぞ。
かなり頑丈に組まれているので
いままで壊れずに残ったのだろうね。
2階があると思っていたところは
吹き抜けで光を取り込んだり
換気をする役目だったようだ。
その奥も工場の跡みたいで
壁はスレートで閉山前くらいに
補強した後の壁かな?
こちらは車がそのまま入れるような大きな
間口が開いていて
中は綺麗に片付けられたままガラ~~ンとしています。
こちらの棟も天井から
光を入れる構造になってるようだ
建物以外は
ほとんど痕跡が無いが
火元責任者のネームプレートなどはそのまま
閉山するまでに一坑から二坑まで出来た
比較的大きな炭鉱だったようだが
人が居なくなると
広さが寂しさを倍増させます。
島だったおかげで
再開発がされずにこうして遺構が残ってるが
ここで嘗て日本を支えていた産業があったことは
みんなあまり知らない。
そして上から来ようが下から来ようが
キツイったらありゃしないって言うのもみんな知らない。
風光明媚な島の風景を堪能できる上の県道から
眺めるだけにしておいたほうが良いかもと思う
炭鉱跡は西肥バス鯛の鼻バス停から徒歩20分